鹿児島のソウルフード「がね」とおにぎりを作ってみんなで囲みました。

2021年8月12日 月一スタッフお料理会

 

立秋を過ぎました。暦の上では秋の始まりです。

先日、ツクツクボウシの鳴き声が聞こえてきました。私も知らなかったのですが、ツクツクボウシは夏の終わりから秋にかけて鳴くセミだそうです。まだまだ暑いですが、少しづつ秋に近付いているようです。 

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、こちら鹿児島で秋の風物詩といえば、 “妙円寺詣り” です。
事務所の40代男性スタッフが「小学校の頃、本格的なズッシリ重い鎧を着て、徳重神社まで 20km 歩いたよー!」と懐かしそうに話していました。

妙円寺詣りとは関ケ原の戦いで島津勢が敵中を突破し帰鹿を果たした武勇をしのび、 鹿児島市内から日置市伊集院の徳重神社までの 約20km を歩いて参拝する行事です。 その道中、「“がね”やおにぎりやなどの差し入れが美味しかった。」という思い出は実際に歩いた経験のある人には共通の思い出のようです。

ということで今日のテーマは鹿児島県民のソウルフード “がね” !一緒に全国共通で人気の「ちくわの磯部揚げ」や「野菜の天ぷら」を「あったら便利つゆ」で、母ゆずり淡口で「きのこたっぷりのお吸い物」など4品を作ってみんなで囲みました。

まず、野菜天ぷらの準備から。
今回は椎茸、茄子、オクラ、シソの野菜天ぷらと磯辺揚げを作ります。14人分の材料を食べやすい大きさに切っていきます。今回使うシソは、私の実家の庭に雑草のように生えているシソです。毎年、こぼれ種でいっぱい生えてきます。それを少し、母より分けてもらいました。

お吸い物も先に仕込んでいきます。味付けは母ゆずり淡口とみりんのみ!母ゆずり淡口1:水10の割合で簡単に美味しいお吸い物ができます。煮立たせたら、お好きな具材を入れるだけ。
甘味が欲しいときには、みりんやお砂糖で調整したらよいですよ!
今回の具は、お客様から頂いた、茄子と秋らしいたっぷりのきのこ。それに仕上げに三つとお麩をいれて出来上がりです。

同時進行で“がね”の材料準備。カリっと揚がるように、細めに千切りにしていきます。さつまいもは切った後、よく水に浸しておきます。さつまいもはこれからの季節、本当に美味しくなりますね。

天ぷらのコツを調べてみたら、①打ち粉をする事。②しそは片面だけに衣を付ける事。との事。どんどん衣を付けて、2つの鍋で揚げていきます。

シソはとっても色がきれいですね。
コツのお陰で、パリっと揚がりました。

がねの準備も進めていきます。薄力粉と水を混ぜたものに「母ゆずり淡口」と砂糖で味付けして、さつまいもと人参、玉ねぎなどを切ったものとよく絡めます。全体がよく混ざったら、さっそく揚げていきます。

「がね」は揚げた形が「カニ」の形に似ているので、「がね」と呼ばれるようになったそうです。甘めの味付けなので、お茶請けやおやつにもぴったりですよ!

11時ごろ、ご飯も炊きあがり、おにぎり作りに入ります!
今回のおにぎりはシンプルにゴマ塩とゆかりをかけたものにしました。秋になると、新米が美味しい季節ですね。この時期はシンプルなおにぎりが、一番美味しいです。

磯部揚げや天ぷらも続々と出来上がってきて、おにぎりを二人掛かりで作っていきます。続々出来上がってくる美味しそうな料理を、男性スタッフがどんどん撮影していきます。

今回は大きな白い茄子と、かぼちゃをお客様からに頂きました!かぼちゃも天ぷらにする予定だったのですが、衣が足りなくなってしまったので、急遽、かぼちゃの煮物を作ることにしました。

煮物上手な女性スタッフが、「いつも淡口で作るんだけど、間違って濃口で作ちゃった」と言いながらパパっと作ってくれました。とっても美味しいかぼちゃの煮物が出来ました。私もいつもは、淡口でかぼちゃを炊いてたのですが、濃口で炊くのも美味しいなということを発見しました!

少しだけおして12時10分、なんとか全ての料理が出来上がりみんな揃っていただきます。
実は私は、天ぷらを揚げるのは初体験。いつもは揚げ物をしないので、こんなに大変だったとはと、改めて母や家族が作ってくれる料理に感謝でした。

みんなでご飯を食べながら、今日はお盆前の8月12日だったので、明日からのお盆休みの予定や「朝ごはん何食べてます?」など、いろいろな話しで盛り上がりました。

●月1 スタッフお料理会 みんなで作って囲む大皿料理 これまでの記事はこちら。